変な選挙
小選挙区制は、各選挙区でトップの得票数を得た人だけが当選します。町の代表は一人しか選べません。二位以下は、全く意味が無く、勝つことだけが、議員への道です。決して国民の大半の意思を反映する制度ではなく、半分にも満たない意思だけで国政を行うことも可能です。だから、政党別の支持率を直接反映できる比例区も必要とされますが、前回の選挙を見ると、比例区の扱いは、その制度成立の意図に反して、とても軽いものだったようです。
さて、本題。郵政選挙のお膳立てをした造反議員とのレッテルつきの人たちの大半が、除名ではなく離党勧告を受けました。今回、選挙を実施することになった直接の原因にあたる人たちです。
もちろん私は、自民党員などではなく、自分が所属していない組織の内部のことを、軽いとか重いとか言える立場にはありません。政治団体は公正であるべき、とか平等であるべき、とか言おうとしても、政治は決して公正でも平等でもなく、パワーゲームですから。理念として公正や平等を訴え、それを行動原理としても、実際の行動は理念にとらわれず、パワーバランスで形作られます。だから、離党勧告なんて軽いのではないか、との評を読んでも、別に気になりませんでした。
ただ、報道には「将来の復党への含み」が沢山含まれています。これが何度も報道されるうちに、気になってきたことです。党利について考えてみると、追い風を受けての選挙の中、大量に議席を獲得しましたよね。第一党にとって、これほど有利に選挙運動を進められたのは、第一党内部の分裂が野党との対立構造をどうでも良いことにしたから、とも言えます。すると実は彼らは、戦犯ではなく、英雄なのかもしれません。
そこで思い当たったのが、もし、です。もし、このストーリーを描いた人が、第一党内部にいたとしたら、すごいことだと思いませんか。森幹事長の深夜の愚痴は、誰かが書いた台本通りの出来事、と断じた報道がありました。造反議員が造反することによって、これほど有利に選挙に取り組めるとは、到底想像できなかった深謀遠慮です。その余裕が、選挙後の靖国神社参拝に現れて、現在に至ってるとしたら・・・。そんな深謀遠慮を謀る人は、こんな短期間にぼろを出すことはしまい、とも思うのですが、役者がみなプロでなければ、細かいことはほつれますよね。
こわいこわい。

Comments